うつ病 と治療

1)うつ病の症状と初期発見

近年世界レベルでうつ病に悩む人が増えており、働き盛りの男性のみだけでなく、学生や主婦の間でもうつ病であると診断されるケースも増えています。 生活の中で、嫌なことや落ち込むことがあり、何をしても元気が出ない辛い時間を経験することは誰でにもあるものですが、時間が経過しても落ち込みから立ち上がれていない場合は注意が必要です。

ほとんどのケースは、時間の経過とともに落ち込んだ気分も元に戻り、他に何か楽しいことがあれば、気持ちが晴れていくものです。 このような一時的な気分の浮き沈みはうつ病でありません。 うつ病におけるうつ状態は、物事に対する関心や意欲が失われ、何もやる気が起こらないという状態が長く継続している状態です。 その期間の目安となるのが2週間で、2週間以上気分が回復しない場合にはうつ病と診断されます。 うつ病の症状は精神面だけでなく、不眠や食欲の減退、頭痛、吐き気という身体症状を合併するケースも多く、身体症状から病院を受診するケースもあります。

うつ病の症状の初期発見と対応により、心身の症状が悪化する前に対処することが非常に重要です。

 

2)うつ病と仕事

20歳以上の約7.5%が、うつ病に一度はかかったことがあるというデータがあり、世界的に見ても、総人口の約4%もの人がうつ病に罹患しているとされています。 うつ病の方で、仕事を続けられている方はたくさんおられます。

うつ病=退職ではないことを念頭に置いておきましょう。

上司や同僚にうつ病を克服中なので、協力してほしいと申し出ましょう。うつ病を患いながら仕事を続けるためには、味方を作ることが大切で、症状を軽くしてくれます。周囲の人に話しておくことで、心を休ませる環境が作りやすいのです。職場では、他人も自分も100%を望みがちでますが、うつ病と仕事を両立している間は、「できるところまでやれた」と自分を褒めてあげましょう。うつ病克服のために、低い自己評価は禁物です。

うつ病は、軽度のうちにできるだけ早く治療を開始することで、社会復帰がスムーズになります。 そのため、気分の落ち込みが続いていたり、明らかに以前と様子が違う人が周りにいる場合は、できるだけ早く病院へ行くように勧めるようにしましょう。

 

3)うつ病の人への接し方

うつ病は、性格や年齢だけでなく、脳内の物質の変化なども原因になります。 環境の変化、強いプレッシャーやストレスを受けた時などがきっかけとなり、うつ病が発症する場合もあります。 一時的なうつ状態を経て回復するケースもありますが、うつの気分が続き日常生活が辛い場合は、周りの人も、なるべくうつ病の人への接し方に配慮するように心がけましょう。治療は薬によるものが中心ですが、症状によっては入院が必要になる場合がありますので、早めに治療を受けることが何よりも大切です。

  • やたらに励まさない
  • ゆっくり休めるように環境を整備する
  • 共に在る存在でいる
  • 相手の不安に巻き込まれない

うつ病の症状が初期の段階であればあるほど、周りにいる人も症状が悪化しない接し方を心がけましょう。

 

4)抗うつ薬(ゾロフト)の効果と副作用

うつ病の治療において、治療薬は欠かせなくなってきます。ゾロフトは、不安神経症やパニック障害、うつ病などの病気を抱える方に処方されている、抗うつ剤です。

比較的副作用の少ない医薬品ですが、悪心や頭痛、めまい、下痢、眠気などの症状が見られることがあります。

うつ病は、一定の治療期間が必要な病気なので、治療を休まずに続けるようにしましょう。 ゾロフトも、効果を実感するためには、2週間から数週間の服用を続ける必要があります。