ED (勃起不全)

目次

1)ED(勃起不全)とは

2)勃起のメカニズム

3)勃起不全の原因

4)EDの原因と対策(加齢によるもの)

5)EDの原因と対策(心因的要因によるもの)

6)EDの原因と対策(生活習慣病によるもの)

7)EDの原因と対策(その他、怪我や薬の影響など)

8)ED治療薬の働き(メカニズム)

9)ED治療薬は媚薬や精力剤とは違う

10)EDの予防方法

 

1)ED(勃起不全)とは

EDとは、日本語では”勃起不全”のことです。

勃起機能の低下により起こる症状のことをいい、日本人男性に増えている症状として知られています。

勃起不全という言葉には、全く勃起しないイメージを持つ方もいるかもしれませんが、実際は違います。

完全に勃起出来ない状態だけでなく、勃起するのに時間が掛かってしまう状態や、勃起はするけれども持続することが困難な場合もED(勃起不全)と呼ばれます。

EDは自分一人の問題ではなく、大切なパートナーにも関わる問題ですから、EDについて理解を深めておく必要があります。

 

2)勃起のメカニズム

勃起不全の症状は、性交渉を行う際に十分な勃起が出来なかったり、維持できない状態ですが、勃起不全について正しく理解するためには、まずは正常な勃起のメカニズムを理解する必要があります。

正常な勃起では、まず性的興奮が脳に伝わり、その後脳からの信号が神経を通じて陰茎に伝わります。これにより、陰茎海綿体にあるスポンジ状の動脈に血が流れ込み、陰茎はその血を吸収し、大きくなるのです。

これが正常な勃起状態です。

 

3)勃起不全の原因

勃起不全は、上記の正常な神経及び血液の流れに問題があるために起こります。陰茎に十分な血液が流れない、流れるまでに時間がかかる、または持続力がないことが勃起不全の原因です。

勃起能力低下(つまり陰茎への血流供給能力の低下)は一般的に加齢が原因と言われていますが、実際は生活習慣など、理由は様々です。

ストレスや食事などの生活習慣の乱れ、タバコ、病気なども勃起不全の原因となりますので、自分の症状や原因を正しく把握し、効果的な改善対策を行うようにしてください。

現在では、EDを専門とする治療、医薬品の選択肢も増えてきています。

 

4)EDの原因と対策(加齢によるもの)

加齢に伴う性欲低下や勃起機能低下(動脈硬化、高血圧などに起因する血液循環障害)が起こり、EDを自覚して治療を開始するケースは非常に多いです。

勃起は、ペニスに血液が流れ込むことで起こりますので、血液の流れが悪くなってしまうと勃起がうまく起こらなくなります。

対策としては、生活習慣を改善し、適度な運動やバランスの良い食事を心がけることです。動物性脂肪が多い食事、アルコールや喫煙なども控え、動脈硬化、高血圧、肥満を予防しましょう。

健康を維持することは、ED対策において最も効果的です。その上でED治療薬を上手に併用することで、安定したナイトライフを送れることでしょう。

 

 

5)EDの原因と対策(心因的要因によるもの)

EDには加齢や病気による器質的な原因によって起こる血流障害の他に、精神的な原因により起こる心因性EDが報告されています。

器質的な原因によるEDが年齢に比例して増えてくるのと異なり、心因性のED場合には年齢に関係なく若い人にも見られるのがその特徴です。

仕事がうまく行かずにストレスを感じ、それが原因で不眠症になったり、うつ病になってしまったりするのと同じように、性的な興奮も抑えられてしまい、勃起しにくくなることがあります。

女性の前へ出ると精神的に不安定な状態になってしまい、性的に不能となってしまうなど、女性との関係性を上手く構築できない場合にも心因性EDが多く見られます。過去の性的なトラウマや、子供時代に性的虐待を受けたことで、セックスについて嫌悪感を強く感じてしまい、勃起に至らないという人もいます。

心因性EDの対策は、ケースにより様々ですが、ストレスを軽減し、女性との関係に対しての成功体験を積むことが必要になります。ED治療薬を利用することが成功体験のきかっけになる場合もあります。

 

6)EDの原因と対策(生活習慣病によるもの)

若い人にもEDが増えている原因は生活習慣にあります。特に、動脈硬化、高血圧や糖尿病などの生活習慣病は、血流や神経、血管にダイレクトに影響を及ぼしますので、EDに直結します。

動脈硬化とは、血管の内部にコレステロールや中性脂肪などが蓄積し、血管が狭くなった状態のことを言いますが、動脈が狭くなってしまうと心臓からの血液が全身へスムーズに流れなくなり、EDだけでなく健康に様々な悪影響を及ぼします。

糖尿病は、血液内の血糖値が高くなった状態のことを意味しますが、高血糖の状態が続くと血管や神経にも障害が起きます。血管の劣化により動脈硬化が起きて、同時に神経の傷害により、性的な刺激が上手く脳から男性器に伝わらなくなり、勃起しにくくなってしまうのです。

勃起は、血液が陰茎の海綿体に流れ込むことで起こりますから、血液の流れが阻害されてしまうと、勃起しにくくなってしまったり、性行為の途中で萎えてしまったりといったことが起こります。

対策としては、生活習慣を改善し、適度な運動やバランスの良い食事を心がけることです。動物性脂肪が多い食事、アルコールや喫煙なども控えて動脈硬化、高血圧、肥満を予防しましょう。

健康を維持することは、ED対策において最も効果的です。その上で、ED治療薬を上手に併用することにより、ナイトライフを安定させることが可能となります。

 

 

7)EDの原因と対策(その他、怪我や薬の影響など)

怪我や病気が原因でEDになることもあります。

その中でも前立腺の病気、例えば、前立腺が肥大化したり癌細胞が増殖したりすることで、前立腺付近の血管や神経が圧迫されると、血液が海綿体に流れ込みにくくなってしまいEDが起こることがあります。

また、病気や怪我の治療のために薬を日常的に服用しているという場合も、気をつけなければなりません。服用されている薬の中に、EDの原因になる成分が含まれている場合があるからです。例えば、うつ病など精神的な疾患に対して処方される抗不安薬などには、精神や筋肉を弛緩させる効果が含まれる成分もあるため、性的な興奮を感じにくくなったり、感じたとしても勃起につながらない事がよくあります。

対策としては、原因の根本を見極め、まずはその原因の治療に専念しましょう。

 

 

 

8)ED治療薬の働き(メカニズム)

もともとは狭心症の医薬品として開発されたED治療薬第一号のバイアグラ、その後を追って開発されたレビトラ、そしてシアリス。これらのED治療薬がなぜ勃起を促進するのか、そのメカニズムについて説明します。

男性が性的刺激を受けると、脳から神経を介してNO(一酸化窒素)が放出され、ペニスのなかでcGMP(環状グアノシン一リン酸)という血管を拡張させる物質が増えます。そして血管が広がり海綿体に血液が流れ込みペニスが勃起します。これがまず正常の勃起のメカニズムです。

ですが、”血管拡張剤”であるcGMPがずっと放出されたままだと、ずっと勃起したまま、つまり勃ちっぱなしの状態になってしまうのですが、射精などで性的興奮が収まるとcGMPを分解する、PDE5(ホスホジエステラーゼ5番)という酵素が放出され、広がった海綿体の血管が収縮し勃起が治ります。

つまり、”血管拡張剤”の働きがあるcGMPによって、血管が広がることでペニスは勃起し、cGMPを分解するPDE5によってペニスが萎える、というメカニズムがあります。

ED治療薬は、PDE5阻害薬と呼ばれているように、海綿体に血液が流れ込む入り口の”シャッター”を閉ざそうとするPDE5をブロックする薬です。PDE5がブロックされれば、”シャッター”を開ける役割のcGMPの量が十分に増え、結果、海綿体の血管が広がり、勃起に至るという仕組みです。

 

 

9)ED治療薬は媚薬や精力剤とは違う

ED治療薬を、精力剤や媚薬と同じように思われている方が多いのですが、これらは全く異なるものです。

ED治療薬を飲んだらずっと勃起した状態が続いてしまう、所構わず勃起してしまう、自分で性欲をコントロールできなくなってしまうなど、と思われていませんか?

常に陰茎が勃起した状態では不憫なので、人間の体内には勃起を抑制する酵素があります。しかし、この酵素が優勢なままだとED(勃起不全)になってしまいます。バイアグラなどのED治療薬に含まれる成分は、この勃起抑制酵素の働きを抑制することで勃起を促進しますので、性的興奮を脳が感じて陰茎に指令を出さない限り勃起はしませんし、ずっと勃起したままにはなりません。

また、いわゆる精力剤や媚薬のようなものとは異なり、性的な興奮を増大させることはありません。あくまで血流を改善して勃起を促進するためのものです。

精力剤は、医薬品から一般食品のサプリメントまで様々ですが、亜鉛(牡蠣エキス)やトンカットアリ・マカ・すっぽんエキス・朝鮮人参などの有効成分は、血行促進・滋養強壮・疲労回復などを目的としたものなのでED治療薬とは全く成分も効能も違うものです。

媚薬は、性欲を性的興奮を高めるためのお薬で催淫剤(さいいんざい)とも呼ばれていますが、精力強壮の作用があるものでEDを治療できる薬とは全く違うものになります。

 

10)EDの予防方法

EDの原因には、加齢、生活習慣の乱れ、ストレス等があげられますが、根本的に改善するためには、食生活や運動、日常生活から見直すことが大切になります。

スムーズに勃起するための、身体の基盤を整えることが重要です。

そのためには、血液をサラサラにする食品を中心にバランスの良い食生活をし、喫煙を避け、適度な運動と十分な睡眠が不可欠です。

また適度な気分転換を行い、ストレスを溜めないようにすることも大切です。ED 治療薬は、一時的に血流を良くし、勃起を手助けする働きのお薬です。上手に活用してナイトライフを充実させることも予防につながります。

一度 ED 薬を服用したからといって、ずっと服用し続けなければ勃起出来なくなってしまうということはありません。ED 治療薬を上手に利用し、正常な勃起感覚を取り戻し、性行為の回数を増やすことは根本的に ED を改善するのにも役立ちます。
治療薬を使用しながら充実した性行為を行い、感覚を取り戻しながら時間をかけてじっくりと勃起出来る身体へと改善していきましょう。